それらを遮断するにはマスクが一番だが、最近ではスマートフォンと連動するIoTマスクというものが開発されている。
ここでご紹介するのは、クラウドファンディング「Kickstarter」で出資を受け付けている「HEXA」という製品である。
・使用者の呼吸を補助
工場の煙突から出される大量の排気ガス、それに咳き込む人々。HEXAのPR動画は、このような場面から始まる。
軍用規格の繊維を織り込んだフィルターは、0.01ミクロンの粒子を97パーセント遮断する。ウィルス及び細菌は82パーセントまでカットするとしている。
そのうえでHEXAは、使用者の呼吸そのものを補助する機能も備えている。内蔵されているファンは、毎分最大150リットルの空気を取り込むことができる。同時に、その吸気量に見合った排出バルブが装着されている。このバルブは特許出願中とのこと。
ちなみに、呼気の取り込み量はコントローラーで調整可能。電源は5200mAhのパワーバンクである。そして何と言っても、HEXAの最大の持ち味は専用アプリだ。
現在の呼気の状態、場所毎の空気のデータ、そして登録メンバーの呼吸の様子などもアプリで表示される。「呼吸」というものに関するビッグデータを構築しようという試みだ。
・配送は来年9月から
さて、このHEXAはKickstarterにて99ドル(約1万1000円)からの出資を募っている。市場投入の際の定価は159ドル(約1万7700円)にするという。
もっともこれはHEXA本体とそのセットを求める際の値段で、先述の5200mAhパワーバンクのみが配送される枠も用意されている。こちらは19ドル(約2100円)だ。
出資期限は12月19日まで。日本への配送にも対応しているが、来年9月以降となっている。
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