農業生産性の向上や事業拡大のための資金を融通することで、農家をサポートしようとしている。
・個人投資家が小規模農家をサポート
ナイジェリアでは、農地10ヘクタール未満の小規模農家が全体の8割以上を占め、そのほとんどは、オペレーションの効率化や農地の拡大に十分な資力を有していないのが現状だ。
一方で、近年、中産階級を中心に投資への関心が高まっており、とりわけ、農業システムのサポートに積極的に寄与したいと考える人が増えてきたという。
そこで、「Farmcrowdy」では、ナイジェリア南西部オグン州などで米や大豆、トウモロコシといった食料を生産する農家に資金を提供する“スポンサー”をオンラインで募集。
一口9万6000ナイラ(約3万円)から出資でき、投資収益率(ROI)は13%から25%で設定されている。
また、“スポンサー”は、出資先の農家から2週間ごとに農作物の生育状況などをレポートしてもらえるほか、現地訪問を通じて、農家の現状や農作物の栽培プロセスを直接知ることができるのも特徴だ。
現時点で、800以上の“スポンサー”が「Farmcrowdy」を通じて資金を提供し、ナイジェリア国内の1900を超える小規模農家を支えている。
・ナイジェリアの人口増加に備えた食料確保にも貢献!?
現在、1億9000万人以上の人口を擁するナイジェリアでは、今後もさらなる人口増加が予測されている。
「Farmcrowdy」のようなプラットフォームは、ナイジェリアの人口増加に備えた食料安全保障にも、大いに貢献しそうだ。
Farmcrowdy