カナダのトロントでは、2017年10月、ICO専用プラットフォーム「CoinLaunch(コイン・ローンチ)」のベータ版が開設され、すでに世界60カ国以上からユーザー登録が殺到している。
・ICO専用プラットフォームが誕生
「CoinLaunch」は、ICOを通じて売却される仮想通貨の開発から、ICOの実施、出資者による仮想通貨の購入までを、ワンストップで実現するプラットフォームだ。
無料で開放されているウェブツール「Coin Creator(コイン・クリエイター)」を使えば、プログラミング技術などを必要とせず、ブロックチェーンのプロトコルの一つであるEthereum(イーサリアム)をベースとした独自の仮想通貨を誰でも簡単に生成できる仕組み。
仮想通貨が準備できたら、仮想通貨の発行枚数や販売期間、資金調達の目的などを「CoinLaunch」に登録し、ICOを実施する流れだ。
出資者は、キックスターターに代表されるクラウドファンディングサービスのように、「CoinLaunch」でICOを実施している企業やプロジェクトの概要をチェックし、賛同するものがあれば、その仮想通貨を購入することができる。
「CoinLaunch」では、このプラットフォームで調達された資金の4%から10%を手数料として課金する方針だ。
・ICOによる資金調達が急速に拡大中
ブロックチェーン専門メディア「Coindesk」によると、ICOによる資金調達累計額は、2017年9月30日時点で25億1500万ドルを超え、前年同月同日の2563万ドルから大幅に拡大している。
「CoinLaunch」のようなプラットフォームが整備されることで、ICOの市場はますます広がっていきそうだ。(文 松岡由希子)
CoinLaunch