なんと、ラーメンを食べるときのズズズ…というすすり音をカモフラージュする。周辺にいる人に不快な思いをさせることなく、思いっきり麺をすすって食べたい!という人のためのものだ。
・ギャップを埋める?
このフォークの開発にあたって、キーワードとなるのが「ヌードル・ハラスメント」。日本人の間では当たり前の麺をすする音は、外国人にとっては不快な音の部類に入る。最近、ラーメンは海外でも人気を博しているが、それでも多くの外国人は麺をすする音に眉をひそめる。
しかし、私たち日本人にっては「音を立てて食べた方がおいしい」「ラーメンはすするもの」といった考えがあり、このギャップを埋めようというのが音彦なのだ。
・スマホアプリから音が流れる
すすり音をかき消すとしたが、実際のところ音彦は高性能マイクを内蔵したフォーク。すする音を感知すると、近距離無線通信で専用アプリ(iOS)をダウンロードしたスマホに信号を送る。
そして、信号を受信したスマホから水や風などをイメージさせるような音が流れ、すすり音をかき消すという仕組み。このカモフラージュ音は、すする音を分析し、それに近いタイプの残響音をかぶせてつくられているのだという。
・「音姫」に着想
音をかき消すというと、読者の中にはトイレ個室によく設置されている「音姫」を連想するのではないだろうか。用を足すときの音を消すためのサウンドが流れるというものだが、 音彦はその音姫に着想を得て開発された。
なんともユニークなこのフォーク、海外のニュースサイトでも取り上げられるなど話題性たっぷりだ。現在、1万4800円で予約を受け付けているので、気になる人は日清食品のサイトをチェックしてほしい。
音彦は12月15日正午までに予約が5000件に達した場合にのみ販売される。
日清食品