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世界初のローカル仮想通貨が英国の地方都市で導入される

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英イングランド東海岸に位置するキングストン・アポン・ハル市(Kingston upon Hull)は、世界で初めて地域独自の仮想通貨「Hullcoin(ハルコイン)」を導入し、地域コミュニティの活性化や地元経済の振興に役立てている。

・ボランティア活動の報酬としてローカル仮想通貨を支給


「Hullcoin」は、ボランティア活動の報酬として住民に支給される地域限定の仮想通貨だ。

まず、地域の非営利団体やチャリティらが、ボランティアに担ってもらいたい活動やタスクを投稿。

「Hullcoin」に会員登録した住民は、スマホアプリから、ボランティアの募集情報をチェックし、希望するものに応募する。

指定された活動やタスクが完了すると、スマホアプリを介して、報酬の「Hullcoin」が発行される流れだ。

また、カフェやショップ、理髪店など、地元の事業者は、「Hullcoin」に加盟し、「Hullcoin」と交換できる特別な商品・サービスを提供することで、ローカルなプロモーションにつなげる仕組み。

住民がボランティア活動などを通じて得た「Hullcoin」は、地元の加盟店で利用できるほか、家族や友人に譲渡することもできる。

・ブロックチェーンの活用により安全かつ効率的な運用が可能に


英国では、南部ブリクストンで流通している「ブリクストン・ポンド(Brixton Pound)」をはじめ、紙幣ベースの地域通貨の導入事例がすでにいくつかあるが、「Hullcoin」は、分散型台帳技術のブロックチェーンを活用することで、安全かつ効率的に地域通貨を運用しようとしているのが特徴だ。

ブロックチェーンをベースとする仮想通貨を地域活性化に活用した先進的な事例として興味深い。(文 松岡由希子)

Hullcoin

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