日頃から多くの業務を抱え、休む暇もなく仕事に追われているオフィスワーカー。最近では猫カフェに続き犬カフェも大人気になっているが、それほど忙しければ、時にはふわふわもふもふに癒しを求めたい気持ちも起こるもの。
とはいえ集合住宅であればペット不可の物件が多く、仕事が長い人であれば残されるペットもかわいそう、といった人もいるのでは。そこで今、注目を集めているのが、10月初旬のCEATEC JAPAN2017にて発表された、クッション型セラピーロボット「Qoobo」だ。
やさしく撫でると"ふわふわ"と、たくさん撫でると"ぶんぶん"としっぼを振るQoobo。そんな「言葉のいらないコミュニケーション」をもたらすユニークなプロダクトは、一体どのように生まれたのだろうか。ユカイ工学株式会社のCMO冨永翼(とみなが つばさ)氏に、詳しい話を聞くことができた。
動物の尻尾を研究し、癒しのロボットで開発
Q1. まずは、このユニークなプロジェクトがスタートしたきっかけを教えてください。
「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら…」という、ユカイ工学の女性デザイナーの想いをきっかけにプロジェクトがスタートしました。犬や猫のように癒やしを与えてくれるロボットを作ろうと、動物の「しっぽ」に着目しQooboを開発しました。
Q2. 本物の犬や猫のしっぽの動きを研究したとのことですが、どのように動きを再現するプログラムを構築したのでしょうか。
犬や猫を始め、多くの動物の尻尾の動きを観察して、本物のような動きを再現したり、よりしなやかに動けるよう、メカの改良を行いました。実際に犬や猫を飼っているエンジニアは家でしっぽを観察し続けたり、他にも動物園までしっぽを観察しに行っているエンジニアもいました。
ペットが飼えないユーザーから好評
Q3. 発表後、ユーザーからどのような反響がありましたか?
「欲しい」という声のほか、「ペットが飼いたくても買えないので、癒されます」といった、住宅環境やペットアレルギー、仕事の関係で飼うことができない方などから寄せられた、ペットの代わりとして使用したいとの声が多かったです。
Q4. 今後の展開について決まっていることがありましたら、教えてください。
10月20日より、クラウドファンディングがスタートしました。ぜひ、こちらの動きもご期待ください!!
デザイナーが感じた実際のニーズから動き出したユニークな企画。Kickstarterでは1万円のファンディングからQooboが入手可能なので、ペットが飼いたくてもそれができない人、日々の癒しを求めている人はチェックしてみては。
(取材・文 shimamura)
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