ノルウェイ・オスロと米国・ニューヨークに拠点を置く国際的な建築・デザイン事務所Snøhetta(スノヘッタ)はこのほど、ノルウェー最南端の岸に海中レストランを建設すると発表した。
分厚いアクリル板を使った大きな"窓"から魚の泳ぐ姿を鑑賞しつつ、シェフによる洗練された食事を味わうという、非日常を演出してくれそうだ。
・巨大なクジラ?
レストランはその名も「Under」。建物は斜めになって、岸辺に入り口がある。遠目にみると、口をあけた巨大なクジラが水中から顔をのぞかせているようにもみえる。
入り口を通ると通路は下へと続く。まずあるのはシャンパン・バー。そこからさらに降るとレストランがある。
このレストランの目玉はなんといっても大きな窓。レストラン内外はやや暗めの照明が灯され、水中の魚を見ることができるように演出する。
・厚さ1メートルのコンクリート壁
レストラン部分の水深は約5メートル。当然のことながら、水中だと水圧がかかるため、建物は厚さ1メートルものコンクリートで覆われ、観賞用に設けられる窓に使用するアクリル板も十分な強度を確保するとのこと。
出入り口が地上にあるので、潜水艦のように完全に閉ざされた空間というわけではないが、それでも水中にいるというスリルを味わうには十分そうだ。
ちなみに、レストランでは地元でとれたシーフードを中心としたメニューを提供し、収容人員は80~100人。建設は2018年2月に始まり、開店は2019年3月を予定している。
Under/Snøhetta