ゴージャスな居住空間を備えていて、さながら水上を移動する高級ホテルといった風情。通信設備や太陽光発電などテクノロジーを駆使した最新のハイエンドボートハウスだ。
・水上の高級ホテル
米国フロリダに拠点を置くArkupが開発したヨットのコンセプト図を見ると、まったくヨットのようには見えない。高級ホテルの一室が水上に浮かんでいるといった感じだ。
しかし、136馬力のアジマススラスター2基を備え、水上を移動できるれっきとしたヨット。最高スピードは時速7ノット(約13キロメートル)とさほど速くないが、好きな場所に移動して停泊できるのが売りだ。湾や湖に浮かべ、街の様子を水上から眺めながら暮らせる。
・水中に固定することも
ただ浮かぶだけでなく、浅瀬(水深6メートルまで)では水底に"足"をつけ、居住空間を水面からもち上げることも可能となっている。こうすることで揺れを抑えることができる。
水上という特殊な環境だけに安全性が気になるところだが、カテゴリー4クラスのハリケーンにも耐える強度を持つとのこと。
・LTE通信を敷設
また、暮らすからにはライフラインは必須だが、電気は出力30キロワットのソーラーパネルで賄え、雨水を貯めて濾過する施設もある。加えて、衛星テレビやWi-Fi用のアンテナを備え、LTEも敷いている。
一方、210平方メートルもある居住空間はというと、広々としたリビングにキッチン、4つの寝室があり、ベッドはキングサイズというラグジュアリーぶりだ。
・拡張式のデッキで日光浴
また、日光浴などを楽しむためのデッキは、スライド式で拡張できる仕様。洗濯・乾燥機部屋やゴミ圧縮機械ユニットなども用意されている。
バカンスで一時的に滞在するもよし、普段の住まいとして使うもよしのこのヨット、まだコンセプトの段階だが、開発元はホテルやレストランなどにも活用できるとアピールしている。
Arkup