研究結果から、下着を洗濯すると、約1億もの大腸菌が水に溶け込むことがわかっており、そのうちいくらかは次に洗濯したタオルや衣服にも付着するようだ。
「Sonic Soak」は、超音波洗浄技術を使用して生活衛生に革命を起こそうとしている。コンパクトながら微細なレベルで汚れや細菌を分解する同デバイスは、衣類を清潔に保つうえで理想的なものだろう。Sonic Soakの優れた洗浄力や活用手段について見ていく。
・超音波による波と泡が細菌や汚れを分解
Sonic Soakは、変調超音波を発生させて微細なレベルで細菌や汚れを分解し、洗濯物から引き離す。使用方法は簡単。水を張った容器に洗濯物とSonic Soakを入れて起動させておくだけ。
静かで見た目にはなにが起こっているかわからないが、超音波により発生する細かい波と泡が強力な洗浄力を発揮してくれる。
洗浄を行う泡を作り出すキャビテーションと呼ばれるプロセスは、すでに医療や産業では長年使用されている技術だ。Sonic Soakでは、これをスケールダウンし、一般消費者が利用できるものにした。
さらにはキャビテーションで発生した泡が破裂する圧力で汚れや油、細菌を洗い流すという仕組みだ。洗濯機のように激しい水流を必要としないため、衣類を劣化させることなく、手洗いよりもさらにソフトに洗えるとのこと。
電力は洗濯機の1/15、必要な水は洗濯機の1/40というのもうれしい。ご覧の通りコンパクトなので、旅行などにも持っていけて手軽に洗濯がおこなえる。
・果物や野菜、衛生器具も清潔に
実は、Sonic Soakは洗濯だけでなく生活の中のあらゆるものを洗浄できる。
手洗いでは、果物や野菜はほこり、化学物質、農薬の約75~80%しか除去していないことが研究で示されていて、Sonic Soakは、野菜や果実に着いた汚れや農薬の残留物を取り除く。
細胞レベルでの洗浄が可能なため、ブドウやいちごなどの洗いにくい部分にも手が届いて、食の安全に敏感な方にもうってつけだろう。
歯ブラシやカミソリなど、細菌の温床になりがちな衛生器具を清潔に保つのにも役立つ。さらには、鍵、宝飾品、眼鏡、腕時計なども傷つけることなく洗浄できる。小さい子供がいる家庭であれば、おもちゃや哺乳瓶の洗浄にも重宝しそうだ。
Sonic Soakは2016年に第一世代の製品化して以来改良を繰り返し、今回はIndiegogoで第三世代の出資を募っている。大変人気のプロジェクトのため、出資額はすでに目標の1500%に達しているようだ。プロダクトを手に入れるには、以下のページにて125ドル以上の出資が必要となる。
Sonic Soak/Indiegogo