何ということはない、至って普通の光景だ。だがその光景が、今後変化していくかもしれない。
スマホとこの製品があれば、もはや人間のカメラマンは必要ない。国内クラウドファンディング「Makuake」に登場した「セルボックス」は、まさに次世代の写真撮影の在り方を先取りしているかのようだ。
・撮影者を自動追尾
セルボックスはスマホ撮影用マウントである。セットには三脚がついている。
セルボックスとスマホはBluetoothで接続され、さらに専用アプリを起動させる。これで準備完了だ。あとはスマホの顔認識システムを生かし、撮影者を自動追尾してくれる。
歩いて周回する分には、セルボックスがピタリと人間の後を追う。動画撮影ならば非常に便利な機能だが、写真撮影はシャッターを切る必要があるのではないか。
それについても心配不要だ。特定のポーズを取れば、シャッターのカウントダウンが始まる。
そしてこのセルボックスは撮影マウントだから、360度パノラマ撮影ももちろん可能だ。特殊なカメラや付属品などは、一切必要ない。
もともとは海外の展示会に出ていたものを日本の業者が輸入したわけだが、国内流通に必要な技術適合証明はすでに取得しているとのこと。Bluetooth機能のついた製品は、いわゆる「技適マーク」を申請しなければ販売できない。だがそのあたりの課題はすでにクリアし、11月に予定している出荷の準備もできているという。
・目標までもう一息
セルボックスは現在、Makuakeのキャンペーンページで1台提供8330円からの投資枠を設けている。
キャンペーンの目標金額は30万円。期限残り16日の時点で、集まった資金は24万円だ。あと一息という段階である。
新しい自撮りのスタイルを提示するこの製品は、日本で流行する可能性もゼロではないだろう。今後の販促が期待される。
Makuake