このほどスイス・チューリッヒで始まったのは、配達人が乗り込んだバンと、自動運転のドローンを使って商品を届けるサービスの実験。バンのルーフがいわばドローンのヘリポートとなり、配達時間の短縮や作業の効率化を図る。
・バンへ自動飛行
このプロジェクトは、メルセデスベンツ、eコマースのスタートアップSiroop、ロジスティック会社Matternetの3社が協力している。
仕組みはこうだ。消費者がSiroopのサイトで商品を注文すると、商品がドローンに積み込まれる。ドローンは商品のパッケージについたQRコードなどを読み込み、チューリッヒの4カ所に配置されたバンの一台に自動操縦で飛ぶ。
ドローンがヘリポートに着陸すると、バンの運転手がドローンから商品を取り出し、最終的に消費者の元に届ける。
・重さ2キロまで積載可
ドローンのトップスピードは時速70キロで、航続距離は20キロメートル。重量が約2キロまでのものを搭載することができる。
このシステムを使ったデモンストレーションがこのほど報道陣を前に行われ、その際はコーヒー豆が無事に消費者の元に届けられた。
メルセデスベンツとしては、ゆくゆくはこのデリバリーサービスをグローバル展開してきたい考え。ドローンを使った配達はすでにAmazonが取り組んでいるなど、今後身近なものになってきそうだ。
VansDrone/Twitter