モーター付きスケートボードが、なぜ日本で流行しないのか。それは我が国では道路交通法というものがあり、電動スケボーの公道走行はこの法律に触れてしまうからだ。こうしたことは、ビール醸造機にも当てはまる。
日本の一般層にはあまり知られていないが、海外クラウドファンディングでは「家庭でビールを醸造できるマシン」がしばしば出展されているのだ。
・シンプルすぎる操作性
今年、クラウドファンディングには様々なビール醸造機が登場した。だがここでご紹介する「HOPii」は、他の製品が無骨で旧世代的に思えてしまうほどのスリムな設計が特徴だ。
見た目はまるでポットのようでもある。キッチンのどこに置いても馴染んでしまうデザインだ。そして使用者はスマートフォンのアプリでビール醸造キットを取り寄せる。これは予めパッケージ化されていて、本体の差込口に入れてモード設定をすればそれで準備完了。あとは最短1週間で、3Lのビールを生産できる。
あまりにシンプルすぎて、他に書くことが見当たらないほどだ。開発者も「ワンタッチ醸造」というキャッチフレーズを前面に押し出している。
さらにHOPiiには、オートクリーニング機能というものもついている。こちらもモード設定から選択でき、本体を分解せずとも内部の汚れを取ってくれるというものだ。
・日本へも発送可能だが
驚くほど簡単にビールを醸造できるHOPiiは、クラウドファンディング「Kickstarter」で299ドル(約3万3600円)からの出資を募っている。
発送予定は来年6月。日本からの出資も可能で、その場合は169ドル(約1万9000円)の配送料金がかかる。
しかし、やはり日本での使用は難しいと言わざるを得ない。我が国では酒税法により、ビール醸造は厳しく制限されている。もちろん、HOPiiで作ったビールも例外ではない。最悪、検挙の対象になってしまうので注意が必要だ。
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