だが、世界にはそもそも電力インフラ自体が存在しない地域もある。電気がなければ、日没とともに寝るしかない。先進国の住人よりも1日の活動時間が短い。
これを解決するための発明品が、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。
・最大700時間持続の照明
「HELIO」は太陽エネルギーから電力を賄うパワーバンクである。
ランタンとフラッシュライト、そしてUSBポートが備わっているが、容量5200mAhのバッテリーはランタンなら最大700時間以上の持続力を発揮する。明るさは3~140ルーメンまで調整が可能だ。ちなみに140ルーメンの場合の持続時間は15時間とされている。
必要に応じてフラッシュライトに切り替え、さらにモバイル機器の充電もできるこの製品。参考までに、iPad Mini4の充電ならばちょうど1回分、Galaxy S8では1.5回分の供給容量を持っている。
HELIOは、発展途上国で活動する慈善団体とタイアップしている。アジアやアフリカ、南米の最貧地域でHELIOを活用する計画だそうだ。これらの地域は、室内照明すらままならない場所だ。だがそこにHELIOを導入すれば、子供たちが家で本を読む時間を確保できる。
この製品は、発展途上国の人々の生活向上を目指したものなのだ。
・世界中から予約殺到
HELIOは現在、Kickstarterで投資を受け付けている。
相当な人気で投資枠は順次埋まってしまっている状態だが、筆者が確認した9月28日現在では49ドル(約5500円)の枠がまだ残っている。
配送は今年12月を予定している。日本への出資者に送る場合は、先述の値段に別途15ドル(約1700円)が加算されるという。地震が頻発する日本においても、このHELIOは価値のある製品ではないか。
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