長さの測定や仮想オブジェクトの配置といったアプリが多いなか、パズルを認識してこれを解くといった、問題解決型のアプリが登場した。
iOS11のAR機能を利用した「Magic Sudoku」は、その名の通り数独を解いてくれるアプリだ。答えに窮するような数独も、一瞬で解いてしまう。このアプリの特徴について説明していく。
・カメラを向けると即座に数独が解かれる
Magic Sudokuの使い方はとてもシンプル。カメラを数独グリッドに向けると、自動的にパズルが解かれ、空白を埋めてくれる。
現時点ではすべての数字を埋める仕様となっているが、それでは面白みがないと感じる方のために、今後はヒントオプションが用意されるようだ。
数独を認識して数字を読むために、ニューラルネットワークによる訓練が施されている。ARアプリでは、環境を認識してそこにマッチするような処理を加えることが肝になるが、Magic Sudokuでは数字を認識して計算し、答えを配置するといった試みがなされている。
・今後はさらなる認識力の向上が見込まれる
Magic Sudokuの現在のバージョンは、主にアプリの潜在的な能力を示すデモとのこと。アプリはまだまだ完全ではなく、例えば、トレーニングしていないフォントを認識する際にはまだ問題が発生することがある。
この問題については、バージョン1.1のアップデートで修正される予定となっており、このようにバージョンを重ねるごとにスマートになっていくだろう。
物理センサーを利用せずに平面を認識というパワフルな機能を実装したAppleのARKitだが、平面に表記された文字やオブジェクトに仮想的な処理を加えるような使い方にも向いている。こうした機能を活用した新たな問題解決型のアプリの登場にも期待したいところだ。
Magic SudokuはApp Storeから購入でき、価格は120円となっている。
Magic Sudoku/App Store