・オフィスや店舗の不要品をチャリティに譲るプラットフォーム
「Globechain」には、企業や団体、個人を問わず、無料で会員登録でき、これまでに、英国の大手ホームセンター「B&Q」やレストランチェーン「Nando's」ら、1万以上のユーザーが参加。
不要品を譲りたいユーザーは、1件あたり10ポンド(約1500円)を支払えば、あらゆるものを投稿できるが、「Globechain」では、とりわけ、オフィス家具や事務用機器、余剰材や廃材などの建設資材、店舗什器やディスプレイ用品に注力しているのが特徴だ。
一方、不要品を譲り受けたいユーザーは、その回収や運搬のためのスケジュールを調整し、不要品を受け取った後、「Globechain」が独自に定めたフォーマットにしたがって、一連の回収プロセスについて、環境・社会・経済の3つの観点から影響度に関するデータを報告。
これらのデータは、企業や団体の持続可能性にまつわる監査や、社会的活動に取り組む組織の成果指標「社会的投資利益率(SROI)」の算出などに活用される。
・廃棄物の発生量は増加傾向に
世界銀行のレポートによると、世界の固形廃棄物の発生量は、2010年時点の1日あたり350万トンから、2025年までに70%増加し、1日あたり600万トンを超えるとみられている。
「Globechain」は、不要品の譲り渡しのためのマッチングのみならず、その影響度を可視化することで、循環型社会の実現を後押ししようとしている点が秀逸だ。
Globechain