そんな問題を一気に解決するのが、この「SpeakBuddy(スピークバディ)」。スマホに向かって話すだけで、英会話力が向上するという、夢のような学習アプリだ。
昨年のリリース時には、クラウドファンディングサイト「Makuake」で目標金額の1400%を超える調達に成功した同アプリだが、さらに、ビジネス版へと進化した。
今回は、appArray株式会社代表の立石 剛史(たていしつよし)氏に、ビジネス版へとリニューアルした同アプリについて、話を伺った。
・ビジネスパーソンに向けたAI英会話アプリ
Q1:まずは、アプリリニューアルの経緯をお聞かせください。
今回のリニューアルは大きく2つ、Android版の開発と、ビジネスコンテンツを中心にするということです。iOS版の開発を始めた頃からAndroid版の要望は強かったですが、Pre-Mature Scaling(時期尚早な拡大)を避けるために我慢していました。
iOS版のリリースから1年、ライトユーザーからヘビーユーザーまで捉えられる全体像が見えてきたので、iOSとAndroidの並行開発を開始致しました。
ビジネスコンテンツを中心にしたリニューアルは、顧客層を変える1つのピボットだと思っていますし、開発にも影響は大きかったです。ただ、ユーザーヒアリングを数十件重ね、学習時間100時間超のエクストリームユーザーの方々の共通点として仕事で英語を必要とするビジネスパーソンということ、旅行や趣味目的の学習者はあまり定着率が良くなかったことが明らかになったので、思い切ってビジネスパーソンにフォーカスした内容にリニューアルしました。
Q2:リリースから1年程経過して、ユーザーからはどのような反響がありましたか?
前述の通り、ユーザーの方々とは電話などでよくご意見を頂いているのですが、リリース1年記念のお祝いの言葉や、今回のMakuakeでのクラウドファンディングの激励のお言葉を頂けました。リリース当初は、不具合や音声認識の精度について不満の声を頂くことも有りましたが、最近は認識制度に驚かれたり、不具合の発見もほぼなくなってきました。
サイトの応援欄を見ても、リピーターの方だと分かるコメントが多く届いており、我々のこの1年の開発を評価して頂けたと感じております。特にサービスの改善スピードの速さや学習を継続できている点に満足頂いている印象です。ヘビーユーザーの方々が一緒に育てている気持ちでいて下さることが大変有難いですし、嬉しく思っています。
・継続するための仕組み
Q3:「継続性」を最重要点としていますが、どれくらいの割合の人が継続できているのでしょうか?
ストーリー性の有るシナリオ作りに加え、学習記録や連続利用による報酬など、続けるためにさまざまな仕組みを施しております。KPIの具体的な数字は戦略上非公開としておりますが、結果として有料ユーザーの9割の方に毎月継続頂けています。
Q4:今後、「SpeakBuddy」は、どのようなに展開していくのでしょうか。未来の展望をお聞かせください。
まずは前述のビジネスパーソン向けに、習得の主要課題を解決した「本当に話せるようになるAI英会話」を達成してから、日常会話目的や旅行会話目的のユーザー、中高生などのビギナー向けなどに展開していく計画です。全世界で使ってもらえる日本発プロダクトを目指しているので、多言語対応なども時期を見て始めたいと思います。AI技術で言えば、音声認識は既にかなりの高精度となっていますが、発音判定・会話AI・デジタル音声などはまだまだ伸びしろが有るので、この辺りのクオリティも高めて映画『her/世界でひとつの彼女』のような会話品質に高めていくのが我々の夢です。
同社は、現在、Makuakeにて同アプリの開発資金を募集中。募集開始わずか4時間半で目標金額達成し、すでに目標金額の2倍を超えている。
支援者は、12月より配布される無料クーポンを受け取ることができ、通常の利用料金と比べ安く利用できる。受け付けは、11月20日までとのこと。
SpeakBuddy公式サイト
(取材・文 釣見 駿)