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アーティストのための定額制クラウドファンディングサービス「Patreon」

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ミュージシャンのジャック・コンテ(Jack Conte)らが2013年に創設した「Patreon」は、貴族や資産家が、芸術家らの創作活動を経済的にサポートする、いわゆる“パトロン”のコンセプトを、現代のクラウドファンディングと融合させたオンラインプラットフォームだ。

・一般ユーザーが“パトロン”となりアーティストを支援


「Patreon」は、アーティストやミュージシャン、クリエイターが一般ユーザーから資金を募り、一般ユーザーは、気に入ったアーティストらに資金を提供するというシンプルな仕組み。

CD製作や本の出版、ゲーム開発など、特定のプロジェクトに出資する、キックスターターのようなクラウドファンディングサービスと異なり、様々な創作活動に取り組む個人やチームに、毎月定額を継続して提供するのが特徴だ。

一般ユーザーからの資金は、その5%が「Patreon」の手数料に充てられ、支払手数料としてさらに5%を差し引かれたのち、支援したい創作活動に役立てられる。

・5万人以上のアーティストが資金調達を実施中


「Patreon」では、2017年現在、5万人以上のアーティストらが資金調達を実施し、100万人もの“パトロン”がこれに参加。

“パトロン”だけが閲覧できる特別コンテンツの配信や、“パトロン”とアーティストとの交流会の開催など、アーティストとファンが直接つながり、関係性を深めるきっかけにもなっている。

たしかに、ソーシャルメディアをはじめとするオンラインプラットフォームの進化と普及によって、音楽や映像などのコンテンツの配信に要するコストや労力は大幅に軽減されたが、創作者がこれらのコンテンツを収益化し、さらなる創作活動のための資金を十分に得るのは、いまだに至難の業だ。

「Patreon」は、代替的な資金調達手段として、自由で多様な創作活動を支えるプラットフォームといえるだろう。

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