「Street Charge」は1度に6台の端末を充電できる。リチウム電池が備え付けられており、天候や昼夜を問わず充電が可能となっている。この充電ステーションは、デザイン会社「Pensa」がブルックリンの情報発信エリアDumboに試作品を設置したのが始まり。その後、ソーラー発電メーカー「Goal Zero」と大手通信会社のAT&Tの協力して、ステーションはブルックリンブジッリ公園やユニオン・スクエアなどに設置された。そしてこの夏、AT&Tが独自に通行人の多いエリアにさらに導入する。現在のところ、コニーアイランドや、リバーサイド公園、セントラルパークなどを予定している。
ニューヨークでは昨年、大型ハリケーン「Sandy」により広範囲で停電にみまわれた。停電で携帯端末やPCが使えなくなった人が家族や親しい人に連絡をとるために電源を探し求めた、という教訓をもとにこの取り組みが進められたという経緯がある。もちろん、通信会社としては充電ステーションの設置で通信の利用促進につながるわけだが、持続可能な電力でユーザーの利便性も図れるなら互いにメリットがあるといえる。日本でもこうした取り組みがほしいものだ。
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