大気汚染をモニターし、汚れた空気を清浄する機能を搭載したベビーカー用クッション「Brizi」。車の排気ガスなど、有害な物質が含まれている空気をフィルターできれいにして赤ちゃんの顔まわりに送るというものだ。
・排出ガスが子どもの顔に
Briziは開発者自身の育児体験から考案された。ロンドンの混雑した通りをベビーカーを押しながら通りを歩いていて、車やトラックから出てくるガスの排出位置がちょうどベビーカーに乗った娘の顔のあたりということに気づいたのだ。
汚染された空気を子どもは吸わざるを得ない状況を目の当たりにし、なんとかできないかと生化学をケンブリッジ大学で学ぶ自身の兄弟の協力を得てBriziの開発に至った。
・PM2.5も感知
Briziは赤ちゃんの頭部に敷くクッションと、センサー、アプリから構成される。クッションにはフィルターが内蔵されていて、センサーがPM2.5など有害な物質を感知すると自動で作動する。
汚染された空気はクッション内部に取り込まれてフィルターを通り、浄化されて赤ちゃんの顔まわりに出てくる仕組みだ。開発元によると、フィルターは病院の新生児室などで採用されている高機能なものだという。
・汚染された道路を特定できる
しかも、センサーが感知した情報はすべてアプリ(無料)に送られ、通りの空気が良いのか、良くないのかを表示する。
大気汚染は目ではっきりと見ることがなかなかできないだけに、データとして明らかになればその通りを避けるなどして防御策を講じることができるわけだ。
子どもの健康の味方となるBriziは現在、Kickstarterで99英ポンド(約1万5000円)~。出資期限は10月22日となっている。
Brizi/Kickstarter