真夏にスーツを着て汗をかいたり、暖かいところから外に出て寒さに震えたり。そんなシーンでも、ボタン一つで体温を調整できるというデバイスがクラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。
香港のスタートアップが開発した「Aircon Watch」。手首から信号を脳に送ることで素早く快適な体温にもっていけるという。
・脳に信号送信
人には自動的に体温を調整する機能が備わっている。気温が高いときには発汗し、寒いときには血管を収縮させて体内の熱を外に逃さないようにする。
そうしたコントロールは脳の視床下部が担っているが、快適さを感じるようになるまでには時間がかかる。そこで、素早く体温調整ができるように、と開発されたのがAircon Watchだ。
・MITも研究
Aircon Watchが活用している、信号を脳に送って体温調整するというメソッドは実は新しいものではない。過去にマサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学の研究チームも似たようなデバイスの開発を手がけている。
Aircon Watchでは、より一般の人が利用しやすい時計のデザインにし、操作もスクリーンをタップするだけ。なぜ時計タイプなのかというと、手首の内側は神経が皮膚に近いところを通っているからなのだという。
・クールモードで4時間作動
Aircon Watchのバッテリー容量は400mAhで、クールモードだと4時間、ヒートモードだと8時間作動し、スタンバイモードだと48時間もつ。充電は専用のチャージャーに乗せて行う。
Kickstarterでは、すでに資金調達の目標額を達成していて、値段は現在は623香港ドル(約8900円)~となっている。実際に使ってみなければどれくらい機能するのかはわからないが、暑がり・寒がりの人はチェックしてみてはいかが。出資期限は10月12日。
Aircon Watch/Kickstarter