そんななか、コミュニケーション能力を備えた世界初のエレベーター「KONE」が各地で反響を呼んでいる。
・“ワトソン”の技術を搭載
「KONE」を開発した同名の企業は、フィンランドに拠点を置くAI企業である。
同社は米IBM“ワトソン”の技術をエレベーターに組み込むことに成功。クラウドとの接続により、24時間365日、エレベーターと利用する人間とのリアルタイムな会話が実現される。
日々得られる音声データはその都度、人間の言語に変換される。そのため、エレベーターによるメッセージの解析状況をクラウド上で目視することも可能だ。
・膨大なデータ量から異常事態を予測
エレベーターのセンサーには過去に発生した異常事態に関するデータが蓄積されており、過去のデータから異常事態の発生を予測可能だ。
異常事態が発生する前に、修理工を確保可能するなど修理に必要な手筈を踏むことができるため、エレベーター利用者に不快な思いをさせずに済む。
「KONE」は現在、フィンランド、スウェーデン、米国、フランス、オランダ、デンマーク、中国の7ヶ国にて運用中。
KONE