昔の大砲は駐退機がなく、撃ったらその反動で大砲ごと後ろに飛ばされた。まさにその状態を揶揄しているわけだ。
この明治の大砲を克服するには、第一にフォームの矯正である。しかし、これが難しい。上級者が傍らにいてくれないと、なかなか練習できないものだ。
これを最先端テクノロジーで克服できないものか。
・3つのセンサーでフォームを矯正
クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に、興味深い製品が登場した。ゴルフ練習デバイス「SwingLync」である。
これは、フォームの矯正に特化したものだ。腕、背中、腰に専用センサーを取り付け、身体の各部位の角度を算出。その組み合わせから使用者のフォームを割り出すという仕組みになっている。
もし使用者のフォームが明治の大砲になっていたら、接続先のスマートフォンにその情報を通知し、改善点を指導してくれる。セットアップ、トップ、インパクト、フィニッシュの4段階ごとのフォームを画面に表示するのだ。
腕センサーは腕時計型で、背面センサーは専用のハーネスが用意されている。使用者の動きを邪魔するものでは、決してない。
・米国内のみの配送
これさえあれば、自分ひとりでの練習がはかどるはずだ。
値段を見てみよう。9月14日の時点では、Kickstarterにおいて199ドル(約2万2000円)からの投資での配送を約束している。ただし、配送時期は来年4月とかなり遅めではある。
そして残念ながら、このSwingLyncはアメリカのみでの提供になるそうだ。もちろん、日本での代理販売店が見つかればその限りではなくなるだろうが。国際進出が待ち望まれる製品のひとつである。
Kickstarter