イギリスの高級車メーカー、ジャガーはこのほど、未来の車を示す「2040年にはこんな車を」というFuture-Typeコンセプトを発表。そこには、ハンドルを持っている人が自動運転の車を好きな時に必要な場所に呼び出せて目的地まで移動するというSFのような世界が描かれている。
・ハンドルが鍵に
ハンドルを持つとはどういうことかというと、文字通り車のハンドルパーツを所有するということ。「Sayer」と呼ばれるこのハンドルが、Future-Type使用の鍵となる。
Sayerは人工知能を搭載し、音声操作にも対応する。ユーザーが「車を用意して」「映画館に行く」などと告げると、自宅前に車が準備され、しかも目的地までの最短ルートも提案するといった具合だ。自動運転、マニュアル運転どちらでも選べる。
・Amazon Echo的機能も
加えて、Future-Typeには車を他の誰かと車を共有するというメンバーシップ制度も設けられている。自分専用ではなくても好きな時に使え、まるでハイヤーを所有しているような感覚かもしれない。
ちなみに、Sayerは移動するためのツールに終わらず、音楽をかける、レストランを予約するといったAmazon Echoのような役割も担う。
完全自動運転車が実用化されつつある時代、Future-Typeは“夢物語”ではなさそうだ。
Future-Type/Jaguar