今、ITメディアの熱い視線を独占しているのが、アメリカのロボティクス企業、Roboteam社が開発した「TEMI」。軍事ロボットの生産で知られる同社が、初めて手掛けた家庭向け製品ということもあって、大きな話題となっている。
・多彩なスキルを持つ究極のAIアシスタント
高さは、約90センチメートル。360度の方向認識力、13MP画素数のカメラ、10インチQHD液晶ディスプレイ、リアルタイムマッピング、障害物回避など、最先端のテクノロジーを搭載。完全自律航法を実現するため、60以上のセンサーを装備。先進のAIを実装し、音声と顔の検出が可能。バッテリーは8時間維持。自力でドッキングステーションに戻り、必要に応じて自ら充電もする。
驚くのは、その多彩なスキル。高度なAIを駆使し、個人秘書として活躍したかと思えば、ホームハブになったり、カメラマンになって写真や動画を撮影することもできる。子どものいる家庭なら、家庭教師代わりに利用するのもいい。既存のプラットフォームに接続して、ゲームをしたり、教育プログラムを通して、一緒に学ぶことも可能だ。
・市場導入は年末!?
「TEMI」はまた、家電としての役割も果たす。本体に高品質のサウンドシステムを内蔵。パーソナルDJとして、ユーザーの好みの音楽を、ハイクオリティなサウンドとともに提供する。テレビ代わりにもなれば、話しかけるだけで、物を運搬したり、天気やその日のニュース、料理のレシピなど、必要な情報の表示もする。照明の切り替え、室内の温度調整、セキュリティといった、IoTデバイスの機能も持ち合わせている。
気になる今後の展開だが、まず、今秋から実証実験を開始。市場への導入は、次のホリデーシーズンになるとのこと。家庭用ロボットの分野に、新たな風が吹き込まれるに違いない。
TEMI