フィルム特有の画質とInstagramのコンセプトは、極めて親和性が高いのだ。そしてその中で、ユーザーは「デジカメにはない味わい」をInstagramで学んだ。
クラウドファンディングでは、新しいアナログカメラが出展されている。
Instagramと同じサイズ比率
「Lomo'Instant Square Camera(以下Lomo')」も、そのような製品のひとつ。これは富士フィルムのチェキシリーズ「instax SQ10」というカメラと同一の、1:1フォーマットフィルムを使用する。いわゆる「Instagram比率」である。
だがSQ10がデジタルカメラなのに対し、Lomo'はあくまでもアナログカメラである。
アナログ独自のぼやけ具合、感光の微妙なズレが芸術的表現をもたらす。とくにLomo'は多重露光モードを備えているから、被写体を分身させる撮影も可能だ。だからといって操作が難しいというわけでもなく、絞り値やシャッタースピードなどを自動調整するオート撮影モードも用意されている。
そしてシャッターリモコン。これはもしかしたら、一番重要な要素かもしれない。今の時代、自撮りはカメラの主任務のひとつである。
日本語の説明ページも
Lomo'は自ずと現代のトレンドを体現している。先述の通り、今はアナログカメラへの回帰が進んでいるのだ。
クラウドファンディングサービス「Kickstarter」では、139ドル(約1万5200円)からの投資で提供されるようだ。配送は来年3月の予定。日本へは別途25ドル(約2700円)の配送料が加算される。
嬉しいことに、日本語の製品紹介ページが用意されている。こちらは中途半端な翻訳ではなく、恐らく日本人が手がけたのだろうか。ちゃんと敬体の文章が成立している。まずはこちらをチェックしてみるべきだろう。
Kickstarter