・シルクを使うことでより強くしなやかなセンサーに
例えば健康状態をモニタリングするボディセンサーなどは、半導体素材から作られるのが一般的だった。だが実際には制限も多かった。しかし、シルクを用いることでより強く、柔軟でしなやか、そして軽いボディセンサーを制作できる可能性がある。だが、シルクは電流を良く通さないため、その点で問題があるとされていた。
・シルクの電動率を上げ活用
研究者らは、シルクをボディセンサーに活用できるよう、シルクの伝導率を押し上げる方法を模索。シルクにカーボンを含ませることで、電導率を上げる方法を考案した。この方法を用いることで、温度と圧力を測ることができるセンサーの開発に成功したという。
研究者チームは、蚕にグラフェンと炭素を与え、電気伝導繊維を生み出すという研究もすすめているという。この方法はまだ成功に至っていないものの、研究者らは大きな期待を抱いているという。今後の研究に注目が集まっている。
254th meeting of the American Chemical Society.