探査機とは何か。早い話が「多機能ラジコン」だ。生身の人間が行くことのできない土地へ行ってくれる。しかし、ただそこへ行くだけでは困る。カメラも搭載しなければならないし、現場に落ちているものを採取するためのロボットアームも必要だ。
だがよく考えてみたら、この探査機を市販化すれば案外売れるんじゃないか?
・火星探査機の技術を応用
そう考えた人たちがいる。ポーランドのスタートアップ「Kell ideas」だ。
クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に投入した「Turtle Rover」は、まさに火星探査機をそのまま小さくしたようなランドドローン。全重量8kgだが、そのキャパシティの中にちゃんとロボットアームを搭載している。
最大200mのWi-Fi接続操作を活かし、オフロードを自在に駆け抜ける。落石の危険がある場所も、このTurtle Roverを使えば安全な調査を実行できる。まるで昔のテレビ特番でよく組まれていた「探検シリーズ」のようだ。
粉塵にまみれた場所、泥水の溜まり場などもまるで苦としない。地球は開拓され切っているようで、まだまだ未知の地帯が存在する。この製品は探検家にとってはなくてはならないものになっていくだろう。
・最安枠はすでに締め切り
さて、気になる値段について。
8月28日の時点では、1547ユーロ(約20万円)からの出資枠が用意されている。1147ユーロ(約15万円)の枠もあったが、こちらは出資者多数のため締め切られてしまった。
だがそれ以外にも、5ユーロ(約650円)の枠がある。Turtle Roverが気になった方は、こちらへ出資してみるのもいいかもしれない。
Kickstarter