従業員の日常的な心身の健康管理を効果的に実施するためのサービスも増えるなか、人々が健康管理に参加できるように促すことで高い効果を出すプラットフォームが登場した。
MIT Media LabからスピンアウトしたTwine Healthは、健康行動計画の進捗管理や高度な分析機能を提供するプラットフォームを開発した。
共同支援者が適切なタイミングで介入することで、健康管理に貢献する。同プラットフォームの効果を検証するために実施した、糖尿病センターや病院での実証実験では、高血圧や糖尿病の患者に対して、高い改善効果が確認されている。
・支援者とのコラボレーション機能
Twineでは、プラットフォームのあらゆる側面に支援者とのコラボレーション機能が取り入れられている。スマートフォン、タブレット、ノートパソコンのアプリに健康の目標を入力すると、任意のネットワーク内の看護師、医師または健康指導者などの登録済みの医療専門家と自動的に接続。
ユーザーはケアネットワークを作成し、専門的アドバイスといった支援を受けることができる。また、ユーザーは、家族や企業の健康指導者などの協力のもと立案した健康行動計画に対して、進捗を共同で監視しタイムリーな支援や励ましが受けられる。
・リマインドや分析機能
Twineがスマートなのは、複雑な管理を最適化し、ユーザーや共同支援者の負荷を軽減しているところだ。服薬や血圧測定のタイミング、その日の食事や運動の目標などをリマインドし、進捗状況を更新。
これに加えて、血圧計や血糖値測定器などの無線通信機能を持つ医療機器からデータを取得する。
さらには、実際に食生活の変化が血圧や血糖値に影響を与えたかなど、行動と成果の関連性を分析。分析結果は目標達成に向けた行動に優先順位をつけて調整するのに役立つ。
従業員の健康状況を管理するWebダッシュボードでは、企業の担当者が、従業員の傾向、日々の血圧や血糖値などの測定値、投薬状況などに従って、従業員をフィルタリングすることができる。これにより、タイムリーで効果的な目標達成支援が可能となる。
企業の健康経営や国策としての健康増進計画では、人々にどう行動を促すかが大きな課題となっており、支援者を巻き込み大きな成果を上げているTwineのモデルは、1つの解決策を示してくれている。
Coaching platform improves health outcomes, lowers medical costs