・空気圧によって一方向へ成長
とにかく、柔軟なこのロボット。真菌や神経細胞といった、必要な距離に応じて成長する、自然生物をヒントに作られた。考え方は、至ってシンプル。チューブの先端に空気を送ることで、一定の方向へ伸長する仕組みだ。ロボットの先端には、カメラを配置。瓦礫の下でも、克明に状況を映し出すことができる。
操作は、アプリケーションを介して行う。ロボット本体に、身体を自動で膨張させる制御システムを内蔵。カメラから入ってくる画像の方向決定に基づいて指示可能な、独自のソフトウェアシステムとなっている。
・人体に挿入可能な超小型タイプも研究中
現在、プロトタイプでさまざまなテストを行っている最中。今は空気圧で動かしているが、将来的には液体を動力とするバージョンも、製作する予定だ。動力源が液体になれば、狭い場所に閉じ込められた人々に水を供給したり、消火活動にも役立てることができる。
研究チームはまた、人体に入り込めるような超小型タイプも計画中。すでに、1.8ミリバージョンを作成しており、医療行為で活用できるよう、開発を進めているところだ。
災害が頻発する現代の救世主となるか。今後の動きに、注目したい。
growing robot/Stanford News