・有力紙「ワシントン・ポスト」のローカル記事配信を開始
「Nextdoor」は、2017年7月、米ワシントンD.C.を拠点とする有力地方紙「ワシントン・ポスト」との提携により、この地域に居住するユーザーを対象に、「Nextdoor」のニュースフィード機能において、「ワシントン・ポスト」のローカルニュースの配信を開始した。
「ワシントン・ポスト」は、「Nextdoor」での記事の閲覧数などをチェックしたり、ユーザーからの投稿に返信することができる。
「Nextdoor」では、同様の取り組みを他の地域でもすすめており、2017年3月から、サンフランシスコ・ベイエリアのユーザーに北カリフォルニアの公共メディア「KQED」の速報ニュースおよびローカルニュースを「Nextdoor」で配信。
また、2017年6月には、米ヒューストンのローカル局「ABCヒューストン」と提携し、地元ユーザーに「ABCヒューストン」のローカルニュースを配信している。
・ローカルニュースを地域住民に届ける新たな情報チャネルに!?
ピュー研究所の調査では、米国成人の72%が「地元のニュースや情報に注目している」と回答。
その一方で、米国の新聞発行部数は減少傾向にあり、2015年は前年比8%減。また、ローカル局が朝夕に放送する地方ニュースの視聴率も5%程度低下している。
新聞や放送局といった既存のメディアが衰退しつつある中、「Nextdoor」は、地域コミュニティごとに地域住民が自律的にネットワーク化されているという特性を生かし、地域のニュースや情報を地域住民に届ける新たな情報チャネルとしての役割を担いはじめているようだ。
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