アプリには、加速度センサーやGPS、時間記録をデータ化する機能が組み込まれており、ダウンロードした端末はいわば“地震測定機器”のような役割を果たすと同時に、起こりうる地震についての情報を受け取る媒体にもなる。複数の端末の加速度センサーが同時に同じエリアで突然の揺れを観測したら、そうしたデータを使って震源地近くの地表点を特定し、そこから一定の範囲内にいるアプリユーザーに警告を送るという仕組みになっている。地震波は秒速約5キロという速さなので、すでに揺れを感じた人にとっては役に立たないかもしれないが、まだ揺れが到達していないエリアにいる人は安全を確保することが可能かもしれない。
開発チームはこのプロジェクトの使い勝手を改良し、発展途上国で活用されることを期待している。米国内ではなく発展途上国としたのは、米国で万が一警報が誤作動した場合に訴訟に発展する可能性があるからだ。しかしアプリはGoogle Playから誰でも無料でダウンロードできる。
Caltech