・ハイテクと癒しが一体化した“スマート歩道”
そんなゾーンに出現したのが、癒しとハイテクが一体になった「Bird Street」という通り。
鳥の声が流されていたり、ベンチが置かれていたりと、都会のオアシス的空間演出がされているだけでなく、通行者が通るだけで発電もおこなう“スマート歩道”なのだという。
・通行者のステップで発電
Pavegen社が開発している“V3”という発電パネルが通路の床に搭載されており、足のステップによって連続的に5Wの電力を発電するという。
この動きによって発電したエネルギーは、通りのランプや鳥の音声、Bluetoothトランスミッターの動力源となる。
来訪者はどれくらいの電力が発電されているのか、発電に貢献しているのか、スマートフォンのアプリからチェックすることができ、ディスカウントを受けたり、クーポンを取得したりできるという。
・特殊なベンチやペイント素材を導入
Airlabs社の「ClearAir bench」というベンチが設置されていて、大気中の有害な二酸化窒素や粒子を吸い込み、クリーンな空気を排出してくれる。
また、ゾーンにはAirlite社の特殊な水ベースのペイント素材が用いられており、塵にも強いこの素材が、大気中の窒素酸化物を取り込んだり、バクテリアを駆除してくれる。約100平方メートルの森林が窒素酸化物を吸収するのに匹敵する働きをするというからすごい。
このようなテクノロジーを活用しつつ、環境へも配慮したユニークな試みは、世界にも広がっていきそうだ。
Bird Street