そんな魔法のような人工知能が、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された。
・料理の画像をもとにそのレシピを自動予測
MITコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)の研究チームは、2017年7月、料理の画像1枚をもとに、その材料とレシピを予測する人工知能「Pic2Recipe!」を開発した。
研究チームでは、大手レシピ投稿サイトの「Food.com」および「AllRecipes」に投稿されている約103万件のレシピと料理の画像88万7,700枚を収集し、補足情報とともにデータベース化。
これを使って、人工ニューラルネットワーク(人工神経回路網)に“学習”させたところ、65%の確率で、レシピを正しく特定できるようになったという。
「Pic2Recipe!」と同様の研究事例としては、2014年にスイスの研究チームが、「Food-101」と呼ばれる独自のデータベースをもとにアルゴリズムを開発しているが、予測精度は50%にとどまっており、「Pic2Recipe!」のほうが精度が高い。
・組立マニュアルなど、他の分野の“レシピ”にも応用!?
「Pic2Recipe!」は、現在、ウェブサイトで一般公開されており、誰でも、料理の画像をアップロードし、「Pic2Recipe!」にその材料やレシピの予測させてみることが可能。
「Pic2Recipe!」のような人工知能の仕組みは、料理だけでなく、組立マニュアルや工業プロセスなど、他の分野の“レシピ”への応用も期待されている。
Pic2Recipe!