なかでも、米カリフォルニア州サンディエゴ市は、センサーを活用した世界最大級のIoTプラットフォームの構築に着手したことで注目されている。
・サンディエゴ市内に3,200台の次世代型センサーを設置
サンディエゴ市は、2017年2月、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)傘下のCurrent(カレント)らとの提携のもと、Currentが開発した次世代型センサー「CityIQ」を市内に3,200台設置する方針を表明。
既設の街路灯に装着した「CityIQ」を通じて、大気汚染レベルや市内の交通状況、駐車場の空き状況など、様々なデータをリアルタイムで収集し、住民のより安全で快適な生活に役立てようというのが、その狙いだ。
収集されたデータは、オンラインプラットフォームで第三者にも提供し、駐車場検索アプリなど、住民の利便性を高めるアプリの開発などに活用させるという。
「CityIQ」の設置は2017年夏から順次実施されており、2018年秋までに完了させる計画だ。
・スマートシティ市場が急速に拡大中
市場調査会社「リサーチ・アンド・マーケッツ」によると、世界のスマートシティ市場は、2016年時点の7,732億ドル(約85兆8,250億円)から年平均19.08%で成長し、2025年までに3兆6,515億ドル(約405兆3,170億円)まで拡大するとみられている。
「既存の街灯インフラを、リアルタイムに街を可視化する“デジタルインフラ”に転換させよう」というサンディエゴ市の取り組みは、とりわけ先進的なものといえよう。
City of San Diego