
・世界初、“ロープのない”エレベーター
ここに来てついに登場したのが、ドイツのthyssenkruppが手がける新技術“ロープのない”世界初のエレベーター「MULTI」。
ロープの代わりに“リニアモーター”を用い、同社独自の“TWIN elevators”というシステムと組み合わせることで、なんと上下の垂直移動だけでなく水平移動までできるエレベーターだという。一方がシャフトを上昇するとき、もう一方が下降することで、安全にキャビンが移動できる。
・スピードアップのおかげで、待ち時間が減少

従来のエレベーターに比べ、最大で50%も重さが減少し、大きさもコンパクト化。収容人数もアップした。結果、エネルギー効率や運転効率も向上することになり、まさにメリットだらけ。
・エレベーターの待ち時間は16.6年?!
世界では、毎日1200万のエレベーターが70億回も運転を実施し、10億人が移動をおこなっているという。コロンビア大学の研究によると、ニューヨークのオフィスで働く人々は、累積16.6年をエレベーターの待ち時間に費やしているという。

「MULTI」は、ベルリンにある“OVG Real Estate”の“new East Side Tower”で初めて導入される見込み。
MULTI