だが、これから紹介するドローンは確かにセルフィーが目的ではあるが、より過酷な条件下で運用できる製品である。
モトクロスやBMX、あるいはマリンスポーツ、ウィンタースポーツを楽しむ際、その姿を写真に収めたいという人はいるだろう。それを実現させるための、究極のセルフィードローンがクラウドファンディングサイト「Kickstarter」に登場した。
・過酷な環境にも耐える
2年前に「Airdog」というドローンが開発された。
これは名前が表す通り、所有者のあとを犬のように追跡する機種だ。
ではこのたびリリースされた「Airdog ADII」は何がすごいのかというと、「よりタフになった」という点である。
まずひとつは、対強風性能。ADIIの機体制御は、風速15mまで対応するという。ドローンにとって、風速15mは墜落の危険もあるコンディションである。だが、海上などで飛ばす場合はイレギュラーな風に見舞われることがあるのも事実だ。
また、ADIIにはLiDARというディスタンスセンサーが組み込まれている。これはGPS、気圧計、加速度計と連動し、複雑な地形を進む際の落下事故を防止するというもの。高低差のある地帯を高速で駆け抜ける場合、この機能は必須のものとなる。
ドローンにとっての「タフ」とは、墜落の可能性を極力下げるという意味である。
・1500ドルで販売予定
そして、ドローンの自動飛行ルートの設定機能も忘れてはならない。
もっともこれ自体は目新しいものではないが、ADIIはポイント設定に加えて細かな高度設定もできる。いつ、どのタイミングで高度を上下させるかということが事前に指示できるのだ。
これを活かせば、撮影された動画は決して単調なものにはならない。まるで映画のようなアクションを撮ることも可能だ。
このADIIの販売予定価格は1500ドル(約17万円)。Kickstarterでは1099ドル(約12万3000円)からの出資枠が用意されているが、近いうちに全枠埋まってしまいそうなペースである。
キャンペーンページではライブ動画の配信も企画されている。ぜひ一度、覗いてみてはいかがだろうか。
Kickstarter