もっと踏み込んだアスリート向けの本格仕様ウェアラブルを、サンフランシスコのKenzenが開発中だ。
・汗からバイオデータを取得
くっ付けたり取り外したりできるウェアラブルセンサーで、汗からバイオデータを取得するだけでなく、フィットネスや健康の予測分析までおこなうという。
この「ECHO Smart Patch」は、24時間365日リアルタイムでバイタルサインをキャッチできるよう企画されたもので、汗1滴で、身体の水分レベル、電解物のバランス、カロリー消費、乳酸や血糖値レベルを分析できる。
・専用アプリと通信
センサー本体は、身体の胸郭あるいは腹部に装着し、低電力消費のBluetoothを通じて、スマートフォンの専用アプリと通信し、身体が危機的な状態に陥るとアラートを発信する。
例えば、低水分量をお知らせして、身体に負担をかけたり、負傷したりするのを防止してくれるといった具合だ。
・将来的には、環境要因を踏まえた分析も
現在はプロトタイプの開発段階で野外試験を実施しているが、将来的には気温や湿度といった環境要因を踏まえたデータ分析をおこなえるように改良を加えていきたい意向だ。
失った電解質を補給するためには、どういった水分や栄養補給をおこなえばよいのか判断できるようにしたり、いつ頃疲労状態になるのか予測したりできるようになる。
・プロチームとパートナーシップ
Kenzenは、アメリカンフットボールチーム“San Francisco 49ers”とパートナーシップを組んでおり、出資も受けている。
この技術は、チームの選手のトレーニングをサポートするために活用されている。現在はプロアスリート向けのものだが、将来的には幅広い人々に向けた健康管理ツールとして、怪我や病気のリスクを防止するために用いられるようになるかもしれない。
ECHO Smart Patch