そこで、科学論文や特許などのコンテンツを集約したオンラインプラットフォームが「Sparrho」である。
・6,000万件以上の科学論文を集約
「Sparrho」は、英ケンブリッジ大学で生化学の博士号を取得したビビアン・チャン(Vivian Chan)氏らによって、2013年に創設された。
専門家の知見と人工知能を融合させた独自の手法により、4万5,000誌以上の学術雑誌から6,000万件以上の論文コンテンツを整理して集約。
キーワードで検索すると、関連する研究論文が瞬時に表示されるというシンプルな仕組みだ。
このオンラインプラットフォームは、誰でも無料で利用可能。
これまでに英オックスフォード大学、米スタンフォード大学、米マサチューセッツ工科大学などの一流大学を含め、世界150カ国1,500校以上の大学や研究機関などからアクセスされ、ユーザー数は、合わせて100万人以上にのぼる。
・世界に散在する“科学の知”をオープンアクセス化
科学論文を集約したオンラインプラットフォームとしては、「Sparrho」のほか、7万人以上の編集者を擁する「Frontiers」や、生物医学とライフサイエンスに特化した「eLife」なども知られている。
これらのオンラインプラットフォームによって、世界中に散在する“科学の知”のオープンアクセス化が効率的にすすみそうだ。
Sparrho