それに対し、欧米はスポーツバイクへの利用が盛んだ。ドイツなどは地球環境に対する意識が高いから、それだけ「長距離移動できるスポーツ型電動アシスト車」というものが重宝されている。
だがそれは、「ママチャリ型電動アシスト車」の可能性を否定するものではない。
むしろ、ママチャリコンセプトの自転車はカーゴバイクとして注目されているようである。
・時速32kmまで補助
クラウドファンディング『Kickstarter』に出展された『CERO One』は、カーゴに特化した電気アシスト自転車である。
フロントラックとリアラックにあらゆる形のバスケットを設置することができ、その組み合わせは12種類。あらゆる状況に応じてバスケットを組み替えることを想定している。多少重い荷物を積んでも、電気アシストがあるから苦にはならないというわけだ。
走行性能も素晴らしい。出力250Wモーターで、時速20マイル(約32km)までのペダリング補助を行う。最大走行距離は、ノーマルモードで62マイル(約100km)。
バッテリーやブレーキ、ギア、ペダルなどの各部品は日本製シマノである。安心安全の品質で、耐久性も保証されているのが最大の売りだ。
・妥当な値段設定か
ペダリング補助が最大32kmというのは、残念ながら我が国日本の法律では認められていない。
だが、アメリカでは大いに活用の場があると見込まれている。気になる値段は、Kickstarterのキャンペーン内では2,399ドル(約27万円)から。
決して安いとは言えない数字だが、先述の通り日本製のパーツを多用した堅牢な作りである。性能面から照らし合わせても、妥当な値段ではないだろうか。
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