・個人の医療情報が詰まったリストバンド
特に緊急事態ともなれば、一刻の遅れが命取り。救助にあたる医療者には迅速かつ正確な対応が求められる。そんなときに心強い味方となるのが、クラウドと連携した医療用リストバンド「WRIXO」。この小型リストバンドの中に、必要なユーザーの医療情報を全て記録しておくことができる。
もともと本商品は自らの医療情報をよく把握していない子供や高齢者用に開発が進められたが、一般の成人を含む全ての人々に有用だ。
普段自分のことをよく把握している人であっても突発的な事故に遭えば、救助者に情報をきちんと伝えられるとは限らないからだ。
・セキュリティへの配慮も万全
このリストバンドにはNFC製のワイヤレスクリップが内蔵されており、独自のIDが紐付けされている。
このIDにより、ユーザーの医療情報へのアクセスが可能となる。ユーザーの血液型やアレルギーの有無はもちろん、緊急時の連絡先や常用薬、X線やMRI検査の画像、これまで家族がどんな病気に罹患したか等々、全ての情報が網羅されている。ユーザーは適宜情報をアップデートしておくだけ。アップデートされた情報は即時反映される。
救助にあたる医療者は、NFCが利用可能なスマートフォンやタブレットがあればWRIXOをタップするだけ、それらがなければQRバーコードをスキャンすることでアクセス可能だ。
とはいえ、医療記録といえば個人情報の最たるもの。セキュリティにも配慮が求められるが、その点も万全だ。救助者はユーザーの情報にアクセスするにあたり、自らの携帯番号を入力してテンポラリーPINを受け取らなければならない。必要な人にのみ、情報へのアクセスが可能となる仕組みだ。
色は青とピンクの2種類で、現在IndieGoGoでクラウドファンディング中。価格は、リストバンド本体と1年間のiCloudサービス込みでわずか20ドル(約2300円)、今年11月頃の配送予定だ。万一の有事に備えて、保険代わりにぜひ!
WRIXO - Medical ID Wristband That Saves Lives