・トイレにタッチスクリーン広告が出現
そうした人の心理をついた、ユニークな広告が登場している。オーストラリアの「Powder Room Interactive Media」というサービスで、現代の技術“タッチスクリーン”に対応した、インタラクティブな自動販売機である。
この“デジタルキオスク”は、32、40、50インチのHD液晶ディスプレイで、WiFiやステレオサウンドに対応しており、動画や音声を流すことが可能。
・タップしてクレジットカードで購入も
商品のセールスポイントや紹介コンテンツを表示し、気になるアイテムがあれば、顧客はタップして詳細を読んだり、クレジットカードや現金でそのまま購入手続きをすることもできる。
また、22インチの“液晶デジタルポスター”タイプの広告タイプも用意されている。顧客は広告の品をオーダーできるだけでなく、広告先とチャットすることもできるという。
・顧客データの集積にも活躍
広告を発信している企業と顧客とをダイレクトに結びつけるというわけだ。例えば、歯ブラシや化粧品、女性衛生用品などのメーカーなら、トイレは顧客に訴求するのにピッタリの場所だ。
広告表示の時間帯や場所などもカスタマイズすることができ、ある1ヶ所のトイレのみ、あるいは一定エリアのみに広告表示をする……など、ニーズや目的に応じて広告表示を調整できるという。
顧客とダイレクトにつながれるメリット以外に、顧客データの集積や分析のためのデータソースとしての役割も大きいはずだ。
・オーストラリア国内に展開
「Powder Room Interactive Media」によると、同社ではメルボルンやシドニーなど、国内の空港内に合わせて300以上のディスプレイを設置し、ネットワークを形成している。空港全体の来訪者数は4週間で1000万人にもなるため、高い広告露出効果が見込めるとしている。わが国でも、このような広告が当たり前に見られる日が来るかもしれない。
Powder Room Interactive Media