英国西部の都市ブリストルでは、地元の飲食店やホテルらの協力のもと、誰でも無料で利用できる給水スポットが200カ所以上に設置されている。
・無料の給水スポットをスマホアプリで検索
「Refill(リフィル)」は、プラスチック廃棄物による海洋汚染の防止に取り組む非営利団体「City to Sea」が2015年9月、ブリストルで創設したイニシアチブだ。
カフェやレストラン、ショップ、ホテル、銀行、美術館など、「Refill」の趣旨に賛同する事業者は、水道を一般に無料で開放し、給水スポットとして登録。
利用者は、専用のスマホアプリで現在地近くの給水スポットを検索し、持参した水筒などに水道水を補充できる仕組みとなっている。
また、「City to Sea」では、「Refill」の仕組みを他の国や地域にも積極的にライセンス。
これまでに、ブリストルのほか、バース、コーンウォールなどの英国10都市に加え、ドイツのボンでも、同様の取り組みが広がっている。
・ペットボトルの消費抑制により、環境負荷の軽減を目指す
英国の非営利団体「RECOUP」によると、英国の一般家庭では、2012年時点で、年間54万8,000トンものペットボトルが使われている。
「Refill」は、誰もが水道水を便利に補充できる“給水スポット”を街中に増やすことで、ペットボトルの消費を抑制し、環境負荷の軽減につなげようとしている点が秀逸だ。
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