そうしたアクセシビリティがGoogleマップに表記されるようになったのは昨年のこと。その取り組みをさらに進めようと、Googleはこのほどアクセシビリティ情報を誰でもAndroid端末から書き込めるようにしたと発表した。有用な情報を社会全体で共有するという、まさにクラウドソーシングの強みを利用する。
・大規模な人海戦術
昨年始まった車椅子情報の表示は、口コミを投稿するローカルガイドからの情報を基にしている。人海戦術で拡充を図っているのだが、表示されない施設がまだまだあるのが実情。そこで、Androidユーザーというさらに多くの人に情報提供を呼びかけることで情報を充実させる。
情報を提供するには、まずマップを立ち上げメインメニューを開く。その中からYour contribution(協力)をタップし、足りない情報の一覧にあるアクセシビリティを選ぶ。そして車椅子に対応しているかどうかの情報を書き込む。
・エレベーターの有無も記載
情報は、単に車椅子対応なのかどうかではなく、施設の入り口が車椅子対応かどうか、エレベーターや車椅子専用座席、専用駐車スペースがあるかどうかも記載できるようになっている。
アップされた情報はモバイル、デスクトップどちらのGoogleマップで誰でも閲覧でき、モバイルのGoogle検索内にも表示されるとのこと。
車椅子対応かどうか、としたが、実はこのアクセシビリティ情報はベビーカー利用者にとっても有用なもの。ユーザーのささやかな取り組みが社会の貴重なインフラ情報に変わるスキームといえそうだ。
Google blog