魚を飼育する水槽と植物を水耕栽培するプランターを結合させることにより、魚の排泄物をバクテリアが分解し、植物がこれを有機肥料として吸収することで水が浄化され、きれいな水が水槽へと戻るという、自然の生態系を活用した仕組みが特徴だ。
・世界初のオープンソース型アクアポニックスシステム
「Aquapioneers(アクアパイオニアズ)」は、スペインのバルセロナで開発された世界初のオープンソース型アクアポニックスシステム。
葉野菜やハーブが栽培できる幅70センチ、奥行き30センチ、深さ30センチのプランターと、金魚やグッピーなどの淡水魚を飼育する50リットルの水槽を組み合わせたもので、消費水量を従来よりも90%軽減しながら、作物を2倍速く生育させることができる。
設計データや組み立てのマニュアルはオープンソースとして公開され、誰でも無料で自由にダウンロードしたり、改変することが可能。
このデータをもとに、CNCルーターを使って木材からパーツを切断し、つなぎ合わせるだけで、どこでも簡単に設置できるという。
・近々、オープンソースとして公開予定
開発プロジェクトでは、現在、オープンソース化に向けたデザインの最終調整をすすめながら、1万5,000ユーロ(約195万円)を目標に、クラウドファンディングプラットフォーム「Ulule」で資金調達を実施中。
クラウドファンディング終了後、なるべく早い時期に、「Aquapioneers」の設計データやマニュアルを公開する方針だ。
Aquapioneers