今回注目するのは、ロイヤルカレッジオブアートの卒業生が発案した「Touché」というツール。自分の肌を通してダイレクトに音楽を感じることができるという、新感覚のウェアラブルデバイスだ。
・背骨版ヘッドフォン!?
「Touché」は、皮膚に装着する小さなプラスチックポッドと、トラック演奏用のコンソールから成り立っている。まず、リスナー側の肌にポッドを貼り付け、演奏者がコンソールから音を出す。すると、パッドに内蔵された振動モニターが稼働。皮膚を通して、送られてきた音楽を聴くことできる。簡単に言えば、“背骨から聴けるヘッドフォン”のようなものだ。
ポッドは、身体のどの部分に貼り付けてもOK。コンソールのプログラミングがその部位に応じて、異なる刺激を提供する。もちろん演奏側にも、いろいろな利点が。Abletonソフトウェアを使って、振動を音楽に同期させたり、MIDIキーボードを接続して、コンソールをコントロールすることも可能だ。
・製品化に向けてサポーターを募集中
考案者のMarie Tricaud氏は、エレクトロミュージックの熱心なファン。大好きなフェスティバルやギグなど、音楽ライブで使用されることを意図して、「Touché」を製作したという。現在はリスナーと音楽制作者を対象に、テストを繰り返しているところ。同時に製品化をめざし、資金援助してくれるサポーターも募っていくそうだ。
来年の夏フェスは、“肌で音楽を感じる人”であふれているかも!?
Touché