将来、「タッチパネル=平面上で動作するもの」という常識が通用しなくなるかもしれない。
そんななか、米国のカーネギーメロン大学の研究チームにより開発されたのが、形や大きさに関係なく、あらゆる物体の表面をタッチパネルへと変身させる魔法のスプレーだ。
・スプレーするだけタッチパッドに変身
物体に向かってスプレーを吹きつけるだけで、その物体の表面上でのタッチ操作が可能になるという。
例えば、壁、家具、自動車のハンドル、おもちゃから、柔らかいゼリーまで、何でもOK。
身近にあるものを瞬く間にタッチパネルへと変えてしまう優れものなのだ。
・独自の吹き替え技術「Electrick」がカギ
その魔法のカギを握るのが、電界トモグラフィー技術を応用した独自の吹き替え技術「Electrick」だ。
物体の表面上に一対の電極を追加し、伝導性の高いペンキやバルク特性プラスチックまたは炭素フィルムを塗布するだけで、指が触れた場所を感知可能な環境が出来上がる。
しかも、精度に関しては、一般に出回っているタッチ入力機器と比較しても申し分ないレベルであり、1センチメートル単位で反応する。実用化も間もないと言っても過言ではないかもしれない。
Carnegie Mellon University