そうした要望を元にドイツのスタートアップUbitricityが開発したのが、街灯を充電ステーションとして使うシステムだ。ベルリンですでに先行しているこの街灯充電器がこのほど、英ロンドン西部のハウンズロー区にお目見えした。
・支払いも簡単
Ubitricityが開発したのは、街灯に充電器を設置し、専用のケーブルで車と街灯をつないで充電するシステム。電気自動車のユーザーは、電気残量がピンチ!というときに、すぐ近くの街灯で充電できる。
また、電気使用料の支払いが簡単なのもこのシステムの売り。プラグに内蔵されたワイヤレスデバイスと、電気自動車に設置するSIMカードで、いつどこで、どれだけの電気を使用したかが把握でき、また課金・支払いも簡単に済ませられる。
・設置コスト安く
充電ステーションの設置となると、かなりの投資額になるのがこれまでの常識だったが、Ubitricityのシステムだと街灯1本あたり300~500ユーロ(3万8000円〜6万4000円)。一般的な充電ステーションに比べて破格と言ってもいいだろう。
現在、ハウンズロー区の住民は自宅近くなどへの街灯充電器の設置を要望できるとのこと。住民が利便性を実感し、また電気自動車の普及に弾みがつけば、他の自治体でも追随する動きが出てきそうだ。
Ubitricity