米ニューヨークのスタートアップDoppler Labsが開発した「Here One」。周囲の聴きたくない音を消し、必要な音だけをピックアップしながら音楽を楽しむことができるというもの。しかも、人工知能がユーザーの聞こえの“好み”を学習するというスグレモノだ。
・音を“選別”できる
ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンは他にもあるが、Here Oneの特徴は聴きたくない音、聴きたい音の細かな設定ができること。つまり、騒音全部を消すのではなく、拾いたい音は拾いつつ音楽を楽しめる。
どんな使い方ができるかというと、勉強するときに話し声以外の音を全部消したり、自電車に乗っているとき車のクラクションやエンジン音は拾うようにする、など。
・AIが聞こえを提案
専用アプリにはジェット音をシャットアウトする飛行機モード、街の喧騒を消すシティモードなどのフィルターが用意されているほか、低音をもっと楽しむといった音楽のイコライジングも可能だ。
加えて、Here Oneのアプリではボリュームやノイズキャンセリングなどユーザーのプロファイルを作成できるので、使用時にいちいち設定する手間が省けるのも便利。過去の使用履歴や現在地に基づいて、人工知能が聞こえの設定を提案する機能もある。
・発送エリア拡大に期待
Here Oneの駆動時間は2時間。専用のキャリーケースが充電器も兼ねていて、こちらで3回フル充電できるとのこと。
価格は299.99ドル(約3万4000円)で、現在、発送エリアは北米とヨーロッパのみとなっている。当初のプレオーダーは米国に限定していた経緯があるだけに、日本を含む他のエリアにも販売拡大することを期待したい。
Here One
https://youtu.be/qA7g0riXnYI