しかし、一見オーソドックスなこの手法。時に苦痛を伴うのも、また事実。セールスする側はもちろん、される側も意にそぐわない営業をかけられれば、愉快な気持ちではいられない。
そうした従来のやり方を変革するために生まれたのが、「Saleshub(セールスハブ)」だ。顧客を紹介して欲しい企業と、顧客を紹介できる個人をマッチングする成果報酬型のプラットフォーム。新規開拓営業の効率化と、営業マンの負担軽減に期待がかかる。
提供元は、2014年設立のSaleshub。代表取締役の江田 学(えだ まなぶ)氏は、自らの営業経験を元に、このサービスを立ち上げたという。
・非効率な営業を減らす目的で立ち上げ
Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。
スタートアップ業界ではよく、世の中の負を解決しろといいます。そこで、僕にとっての世の中の一番の負はなんだろうと考えたところ、前職でやったテレアポと飛び込み営業という結論が出ました。
こうした従来の営業方は非効率というだけではなく、やる方もやられる方もつらいものです。これらの営業手法を世の中からなくしていきたい。そういった思いから、開発に着手致しました。
Q2:本サービスを利用することで、営業活動はどのように変わるのでしょうか。「Saleshub」ならではのメリットをお聞かせください。
「Saleshub」が普及すれば、今までのようにアウトバウンドでの非効率な営業は、減少していくと思われます。
価値ある事業を作り、「Saleshub」に紹介依頼を出せば、後は事業に共感してくれたユーザーさんが、どんどんお客さんを連れてきてくれる、そんな世界を作っていきたいと考えています。
・1週間で企業アカウント数180社を突破!
Q3:リリースから約1週間。実際のユーザーからの反響は、いかがなものでしょうか。
1週間で企業アカウント数は、180社を超えました。現在は企業さんの登録数の向上に力を入れているのですが、サポーターの方からの反響もすでに出ており、企業に対するサポーター応募数も、100件を超えてきています。
企業側とサポーター、双方の登録数がこのまま増えていけば、本当に世の中からテレアポや飛び込み営業がなくなるかもしれない、と強い手応えを感じています。
Q4:今後の展開について、教えてください。
新しいサービスモデルのため、サービスの使い方の普及に力を入れつつ、まずは成功事例を作っていくところから、始めていきたいです。
目標としましては、今年中に1000社のアカウント登録、1万人のサポーター登録数にまで、引き上げていくつもりです。
依頼やメッセージのやり取りも、簡単に行える本サービス。これこそ、IT世代の営業。スマートな方法でスムーズに結果を出す時代が、もうそこまで来ている。(取材・文 乾 雅美)
Saleshub