そのタンスが今や、人の手のひらに収まる程度のサイズになったのだ。これはテクノロジーの驚異的な進化を言い表す上で、ひとつの指標となっている。
だがそれは、コンピューターだけに留まらない。たとえば音響スピーカーも、かつては巨大で重厚な箱だった。それがエンジニアの創意工夫により、とても同じ用途の製品とは思えないほどに小型化した。
ここでご紹介する「Mini Troll」は、スピーカーの小型化を象徴するような製品だ。
重量250gのスグレモノ
Mini Trollは全周囲スピーカーである。
このMini Trollをテーブルに置いて作動させると、その振動がテーブル伝いに波打って広がるという仕組みだ。だから、器具を使用者のいる方向に傾けさせるということはする必要がない。テーブルを挟んだ両者が、まったく同じボリュームの音楽を聴くことができる。
それだけならば他に類似の製品が存在するかもしれないが、Mini Trollの最大の特徴はそのサイズだ。全高4.2cm、重量250gという冗談のような小ささ。ズボンのポケットに入ってしまう。
ここまで小さければ、当然場所など選ばない。室内でもストリートでも、同様のパフォーマンスを発揮してくれるだろう。
3,000円弱の出資から
書類を留めるクリップと比較してもその小ささがよく分かるMini Trollだが、Kickstarterでは22ユーロ(約2,700円)からの出資を募っている。
出資者への発送は7月からというから、すでに量産を開始していると見なして間違いないだろう。将来的に、日本での市販化も選択肢にあるのだろうか?
だとしたら、今後も注目の逸品である。
Kickstarter